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MagSafeでスマホに固定できる、薄型DACアンプNiPO「A100」

MagSafe対応のDACアンプ「A100」

オリオラスジャパンは、NiPO(ライポ)の新製品としてMagSafe対応のDACアンプ「A100」を6月13日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は55,000円前後。カラーはブラック/ブルー/オレンジの3色展開。

「スマートフォンを本格再生機に一変する」という製品。DACチップに、ESSの「ES9039Q2M」を搭載。ヘッドフォン出力は3.5mmシングルエンドと、4.4mmバランス。スマホなどとデジタル接続し、「“音を変える”のではなく、“本来の音の良さを引き出す”」思想で作られ、「ハイグレードなDAPに匹敵するサウンドを実現する」という。

通信アンテナからの有害な電波対策や、様々なUSBデジタルオーディオ出力品質のばらつきに対応するため、USBアイソレーション、信号デジタリング波形整形チップ、超低位相雑音クロックなどを搭載。本体に低内部抵抗高容量電池と独自電流回路設計を内蔵することで、消費電力も削減した。

フラッグシップモデル「N2」で採用した独自のアーキテクチャも一部採用。入力信号の伝送ロスを防ぐためI/V変換/LPF/電圧増幅を統合処理し、最短のシングルステージゲインパスを可能にした。

200組以上のトランジスタペアを精密マッチングし、0.001%レベルの高精度信号変換を実現。位相歪率0.00015%以下も達成し、微細音も忠実に再現するという。

ヘッドフォン出力は3.5mmシングルエンドと、4.4mmバランス

低歪みかつ高いリニアリティを備えた、SGMicro製ヘッドフォンアンプ「SGM8262」を採用。最小0.22Ωの超低出力インピーダンスにより、純粋な信号伝送できるという。低インピーダンスのイヤフォンでも高線形性と低ノイズ、高出力スイングを維持する特性があるため、「カスタムIEMからマルチドライバーイヤフォンまで幅広い製品で極上のサウンド」を実現できるとする。

最大出力525mWを達成し、ヘッドフォンでの利用でも明瞭なサウンドを提供する。

USBデジタルアイソレーションは、ADIのiCouplerデジタル絶縁技術をベースとしている。接続元の回路基盤から生まれる強力な電磁干渉を効果的に分離し、USBオーディオデータの信号整合性設計に従って、伝送エラーとパケット損失を回避した再生を実現する。

高速データキャリブレーション、波形整形、ジッタリング抑制は、Accusilicon AS318シリーズの超高精度フェムト秒水晶発振器を通じて内部で実行。出力元の端末性能への依存が大幅に軽減されるという。

クリーンで安定した電力を内部のクロックやアンプなどデジタルアナログ含む9系統に独立供給する回路設計を採用。負荷に応じた個別最適化を実施。広い帯域において干渉を回避し、音場の明瞭化や定位の精度が向上し自然な音になるとのこと。

3,900mAhのバッテリーも搭載。接続元の端末からの音声信号の伝送以外の電流を完全にカットするスイッチ切り替え式回路を採用。本体のクリーンな電流のみで内部駆動を管理できる。最大再生時間はシングル約13時間/バランス約9時間。

N52のNdFeB強力磁石を備え、取り付けたスマホなどの脱落を防ぐ。高品質オーディオ機器として、磁気は専用シールドにより回路から完全に分離している。

外形寸法は94.5×61×10.8mm。重量は131g。