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レグザ、最新パネルで明るくなった4K有機EL「X8」シリーズ。77~48型

4K有機ELレグザ「X8」シリーズ

TVS REGZAは、新開発の高効率有機ELモジュールにより、従来モデルから約1.3倍の高輝度化を実現した4K有機ELテレビ「X8」シリーズを7月25日に発売する。サイズラインナップは48/55/65/77型。価格はオープンで、市場想定価格は48型「48X8900R」が286,000円前後から。

4K有機EL「X8900R」  7月25日発売
・77型「77X8900R」 803,000円前後
・65型「65X8900R」 462,000円前後
・55型「55X8900R」 352,000円前後
・48型「48X8900R」 286,000円前後

2025年の最新有機ELパネルを採用することで、従来モデル「X8900N」から約1.3倍の高輝度化を達成したモデル。48型を除くモデルでARコートを採用し、外光の映り込みを約3割低減している。また新たにVRR 144Hzにも対応した。

なお、パネルは最上位シリーズ「X9900R」で採用している“RGB4スタック有機ELパネル”ではないが「2025年最新パネルで、昨年よりもクオリティが向上している」(TVS REGZA営業本部ブランド統括マネージャー・本村裕史氏)という。

X8シリーズの77型「77X8900R」

本村氏は「(有機ELレグザの)フラッグシップモデルのX9900Rは65型と55型での商品化になりますが、X8900Rは幅広いニーズに応えるべく、レグザとしては久しぶりとなる77型をリリースします。もちろんパーソナルサイズの48型も用意して、『画質を中心にシンプルなモデルが良い』というお客さまのニーズに対応できるシリーズになりました」とした。

映像エンジンは「レグザエンジンZRα」を採用。地上デジタル放送など4Kに満たないコンテンツも超解像技術で高精細化する「AI超解像」、夜景、花火、星空のシーンに応じてレグザ独自の映像信号処理により、その場にいるようなリアルな光景を再現する「AIシーン高画質」に対応している。

搭載チューナーは、地上デジタル×3、BS/110度CSデジタル×3、BS/CS 4K放送×2。

なお上位モデルのAIシーン高画質は夜景、花火、星空に加え、「リング競技」や「ゴルフ/サッカー」などのシーンもAIが判別するが、このX8900Rでは「一部の厳選したシーンをAIで判別する機能を採用しました」(本村氏)とのこと。

77型「77X8900R」のスピーカーシステム

サウンドシステムは「レグザ重低音立体音響システムX」を採用。77型では9個のスピーカーを100Wマルチアンプで駆動、2ウェイのメインスピーカーとは背面の重低音バズーカ(ウーファー)、天面の2ウェイトップスピーカーにより迫力ある重低音とクリアなサウンドを再現する。

なお、65/55型はダウンファイヤリングの2ウェイスピーカーと重低音バズーカ、トップスピーカーのスピーカー7基構成で、アンプ出力は60W。48型は重低音パッシブラジエーター搭載2ウェイスピーカーとトップツイーターの8基構成で、アンプ出力は60W。

HDMI入力は4系統で、HDMI 2がeARC/ARC対応。光デジタル音声出力やLAN端子などを備える。

生成AIを活用した「レグザインテリジェンス」にも対応。発話内容の文脈やニュアンスをレグザが理解し、番組のタイトルがわからない場合でも、「最近話題のドラマ」といった抽象的な言葉に対してトレンドやユーザーの好みに沿って、おすすめのコンテンツを表示できる「レグザAIボイスナビゲーター」や、AIを使ってコンテンツの音声成分を認識し、音声と環境音のバランスを調整できる「レグザAI快適リスニング」などを利用できる。

今夏に予定されているソフトウェアアップデートでは、対話形式での表示にも対応するほか、テレビ本体の内蔵マイクを通じたハンズフリー操作にも対応予定。

そのほか便利機能として、「ざんまいスマートアクセス」や2画面同時表示できる「ダブルウインドウ」、Apple AirPlay 2、スクリーンミラーリングなどに対応する。

レグザ本体のスピーカーと、ヘッドフォン端子に接続したヘッドフォン/イヤフォンから同時にテレビの音を再生できる「親切ヘッドフォン」機能が復活。有線接続だけでなく、Bluetooth接続でも利用可能となり、ワイヤレスヘッドフォンなどでも、内蔵スピーカーと同時にテレビの音を楽しめるようになった。それぞれの音量は独立して調整できる。

付属リモコンには、Amazon Prime VideoやNetflix、YouTubeなど合計12個のネット動画ダイレクトボタンを搭載。ダイレクトボタンは押しやすい傾斜ボタンにすることで「真ん中付近のボタンの指がかりが良くなった(本村氏)」ほか、使用頻度が高い入力ボタンやホームボタンなどはカーソル周りに配置されている。

55型「55X8900R」
48型「48X8900R」

消費電力と年間消費電力量は77型が598W・324kWh/年、65型が421W・229kWh/年、55型が357W・184kWh/年、48型が246W・143kWh/年。

各モデルの外形寸法、重さは以下のとおり。


    4K有機EL「X8900R」
  • 77型「77X8900R」 171.9×39.1×102.3cm(幅×奥行き×高さ/スタンド含む) 39kg
  • 65型「65X8900R」 144.7×29.1×90.7cm(幅×奥行き×高さ/スタンド含む、スタンド高設置時) 34kg
  • 55型「55X8900R」 122.5×26.5×77.3cm(幅×奥行き×高さ/スタンド含む、スタンド高設置時) 24kg
  • 48型「48X8900R」 106.9×26.5×69cm(幅×奥行き×高さ/スタンド含む、スタンド高設置時) 20.5kg